変性ポリイミド(MPI)を用いた新構造の高速伝送用FPC開発 

2020-10-12

日本メクトロン株式会社(本店:港区芝大門1-12-15、以下「日本メクトロン」)は、LCP(Liquid Crystal Polymer、液晶ポリマー)ベースの FPCに加え、変性ポリイミド(Modified-PI 、MPI)を用いた新たな構造の高速伝送用FPC(以下MPI FPC)を開発。このたび量産体制の確立に至りましたのでお知らせします。



開発背景

高速伝送用FPCは、第5世代高速通信規格(5G)に適応する端末の開発に不可欠な技術です。5Gは、高速・大容量、多数の同時接続、信号の低遅延を可能にする通信技術として注目されていますが、通信の際、伝送路となるFPCには、伝送損失を抑える誘電特性の優れた材料が求められています。その特性を満たしているLCP FPCがすでに実用化されていますが、価格と折り曲げ性に課題がありました。
そこで日本メクトロンは、MPIと低誘電接着剤を組み合わせることで、LCP FPC相当の優れた伝送特性を実現。さらにLCP FPCより耐折り曲げ性や耐熱性も向上させることに成功しました。
新たに開発した構造に汎用性のある材料を組み合わせることで、競争力のある価格での提供を予定しております。







当開発品はUSB4.0やPCI Expressなどのシリアル通信規格へ適合しているほか、ミリ波モジュール用アンテナ、Sub6含む各種アンテナ、5G基地局、データセンター、コネクティッドカーなどアナログ、デジタル信号を使う幅広い用途へ活用できます。

日本メクトロンでは、技術を通じて社会に貢献することを目標に、MPI FPCに続いてさらに高周波帯域の伝送特性に優れた、低誘電損失のフッ素樹脂を用いたFPCの提供を2021年に開始する予定です。


製品に関するお問い合わせ
日本メクトロン株式会社 新商品営業部info-m@mektron.co.jp
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